XELOX療法 2クール目 ①

1回目の点滴は一泊の入院で受けた。
2回目からは外来である。日帰りである。


受付後採血して、採決結果が出たら受診して、
外来化学療法室に行く。
初回なので勝手が分からず、診察後、即!点滴かと思ったので、
診察前、早々にトイレを済ませ飲み物(温)を購入。
だが化学療法室の予約時間はそこまで厳密じゃなく、
用事を済ませてから入室すればいいようである。


スタッフは慣れているので入院時のようなロスタイムもなく、
時間通りに進行。副作用の話もそれなりに聞いてくれて、よかった。


だから、なのか、分からないが、
点滴が終わり止血も確認し、個室(といってもカーテン間仕切りだが)を出て、
療法室の出口に向かう時、突然、言いようのない不安に襲われた。
不安、というか疎外感というか。
扉のこちら側は同じ患者と、患者を理解するスタッフの世界。
扉の向こうは現実世界。理解者も共感者もいない。
そう考えたわけじゃないけれど。


不安は数歩の間だけ。
だが、ドアを出たら今度は身体的副作用が襲い掛かる。
指が痛い。療法室を出る時に(入る時も)消毒ジェルを強要される。
一度温めても(いつもポケットにカイロ)、素手でいると痺れて来る。
会計を済ませて建物から出たら、顔まで痛い。雪が飛んできたか目蓋が変。
鞄の中身が凶器になっていた。防寒用手袋をはめたままでは何も出来ない。


帰宅後も南側の部屋のものでも迂闊に触れない。
そう! コミックスも駄目だった! 
今も綿手袋をして、これを打っている。


これは2回目ということで副作用が1回目より強く出るのか、
前回、初日はずっと病室で寝転んでいたから副作用が感じられなかったのか、
或いは、今回は寒波のせいで何もかもが冷たいのか。


寒波! なんでよりによって今日!
先週ずっと暖かだったのに、2クール目開始と同時に冬型!
ああ。でも日本のあちこちで「なってこった」と叫んでいる。
私なんか、ひとつずつ対処方法を考えていけばいいだけのことだ。
とりあえず病院には行けた。点滴を打てた。薬を貰えた。


帰宅後、血液検査の結果を、昨年度のものと比べてみる。
白血球と血小板の数値が想定より下がっていてショックである。
赤血球は食事内容のせいか、手術前に戻りつつあるが。