悪しき時

善き時悪しき時 って小説がありました。
友人の友人に借りて読んだ。40年前に。


それとはまったく関係ないんだけれど
前記事の続きで。
「人生で一番不幸だった時」「辛かった時」


これがなかなか思いつかない。
辛い時がなかったわけがないんだが
結局乗り越えたり解決したりして今がある
ということで「ま いいか」になってしまうのか。


自分でも不思議なのは
出口が見えなくてしんどかったと思われる時
日記に「幸せなんだか不幸なんだか分からない」と
書きつけていたことだ。


それ以外にも日記など読み返していると
「私 頑張った」「今なら絶対できねえ」「なんで平気だったの?」
てなことがよくある。


波にもまれている時は泳ぎ切ることに精一杯で
不運を「感じて」いる暇もないのかもしれない。
波を見ていて「きたら困るな」とおびえている時が一番不幸なのかも。


波が去った後は安堵や解放感でむしろ幸福なわけだし。


タイトル忘れたが、まくらんが出てくる漫画で
「悪夢から覚めた時 ああ夢でよかったと安心するだろ」
と悪夢の別の効用を並べる箇所があった。
それに似ている。


ああ。一番辛かったのは不妊期か。
自力ではどうしようもない。でも努力しないわけにはいかない。
毎月毎月落胆に襲われる。落胆の後には生理痛という苦痛もやってくる。
肉体的にも精神的にもしんどいし、期間も長い。
この苦労だけは忘れられないかもなあ。二度と経験したくない。