脱ネガ は簡単じゃ ない けど

3週間で1セット。今はそのうちの休薬週間である。
休薬に入ると普通、楽になっていくのだろうが
それ以前に食欲が戻っていた私は
むしろ休薬期間になってからテンションが落ちた。


吐気に怯えていた日々は、吐き気がないというだけで、
「ああ 今日もご飯が食べられる」と幸せを感じていた。
今も勿論おいしく頂いているのに、
今日の不安がなくなると明日の不安が込み上げて来るのか
ネガティブが復活してしまったのであった。


指先のちょっとした傷やささくれにびくびくする。
こんな簡単にささくれになってたっけ?
意識したことがないから頻度も知らない。
「いつもなら気にもしない指先の傷が問題になるなんて!」


なんとなく唾液の量が減っている気がする。
もともと多いと思われる。多少減っても人並みじゃなかろうか。


指は爪周りも保湿クリームを塗りこめばいいだけだし、
唾液はツボを少し押してみたら湧いてきた。
どうってことないのに、
それだけのことなのに、これから気にしないといけないというだけで
テンションが落ちてしまう。


「今日一日が穏便に過ごせればいいんじゃなかったのっ」 自分を叱る。
明日のことは明日考えればいい。来週のことは来週の自分に任せればいい。


先のことを思うのは、それだけ余裕が出て来たからなのかも知れないが、
前向きに考えるならいいけれど、不安や不満を掘り起こすだけなら、
今日のご飯だけ考えている方が余程よい。


病気になって
今日と自分のことだけ考えればいい生活を満喫することにしよう
と思ったのに
人間そんな簡単には変われないらしい。
取り越し苦労で悲観的で心配性の本性から抜け出せない。


だめだめ。
それは「今」への感謝が薄いから。
今日も気分よく起きられた。
今日もご飯を食べられる。
もうそれだけでいいんだから!