あついミルクで心を癒せ

これまで無頓着だった保温と保湿を意識するようになった。
外に出る時は、暖かい日でも完全武装する。
飲み物も喉がきゅうっとならないように温めていた。
点滴の影響が抜け、二週間の服薬期間が終わって、
副作用も深刻化せず、少し緊張がとけていた。


おやつに、冷蔵庫から出したばかりの飲むヨーグルトと、
朝の散歩で衝動買いしたエクレアを摂取する。
飲むヨーグルトは鉄分補給目的であるが、
「冷蔵庫から出した」という事実は相殺されない。
エクレアも「冷蔵庫から出した」ばかり。
食べ終わって暫くして、散歩に出た。


いつもより疲れを感じ、帰宅後横になっていた。
それでもちっともすっきりしない。
寒くないのに冷えた感じが抜けない。


そこで漸く「冷たいもの」を摂取したことに思い至る。
いつもおやつは温めた牛乳である。
もしかして、それが原因か? それくらいで? 喉はなんともなかったぞ。


ベッドから出てお茶を温める。すするうち、落ち着いていく。
飲み終わる頃には元気になる。


ああ。
お腹を温めることは身体を温めることだ。
お腹を冷やすことは身体を冷やすことなんだ。


って「何をあたりまえなこと(今更)ほざいてるんだ」。


温かい牛乳は嫌いだった。冷たいのをごくごく飲むのがよい。
でも今は、ゆっくり飲むホットミルクが心地よい。
身も心も温まる。


知らなかったことを知る。
病気は嫌だけど、なってしまったものは仕方ない。
ひとつずつマイナスをプラスに、あるいはゼロをプラスに転じなきゃ。


さてさて。飲むヨーグルト。
これまでは室温に戻してゆっくり飲んでいたけれど、
寒さが本格化するらしい。
ホットヨーグルトってありなのか?
鉄分補給、どの程度効いてるのかなあ……