5クール目に思うこと

1クール目に比べたら、身体的負担はともかく
精神的には楽になっている筈なのに、辛く感じられる。
目標の折り返し地点を通過したのになぜ。
想定外の味覚異常こそあれ、想定内の副作用はおおむね軽い。
そりゃ確かに倦怠感で寝てばかりだけれど、寝ていられるんだ。
なのにどうしてこんな鬱々苛々するんだ?


1クール目の日記を読む。
「吐き気がない!」「ご飯が食べられる!」「洗濯物が少し干せた」
「洗濯が全部干せた」「掃除機がかけられた」「ご飯作れた!」


何より吐き気を恐れていたから、それが出現しないことを喜んでいた。
寝たきりになるんじゃないかと思っていたから、できること(家事)が
ひとつずつ増えていくのが嬉しかった。
家人が家事を引き受けてくれること、その家人の負担を減らせたこと、
そういうことにいちいち感謝していた。


それが今は。
できたことではなく、できないことをばかり数えている。
深刻化しない副作用を当たり前と思ってる。
口内炎ひとつをとっても悪化したら憂鬱だろうに、
そうならないことへの感謝もない。
家人が少し気を抜いただけで怒っている。


初心って、大事だ。忘れちゃいけない。



さて。味覚異常。
異常なのではなく過敏なんだと思った。
素材の味が味わえるのだから。
そこに足された余計なものの何かに過剰に反応してしまうのだ。


家人がやきそばを作ると言うので、
ソースで味付けする前に、私の分を取り分けてくれと頼んだ。
麺が小麦だから食べられないと思っていたが、
小麦そのものが悪いわけじゃなく、加工する過程に足されるものが、
駄目なんだ。米と違って小麦はそれだけじゃ食べない。


肉屋で一番高い豚バラ肉(といってもグラム320円)を買い、
じっくり焼いて脂を出し、それで麺と野菜を炒める。
下味程度の塩コショウ。
この段階で食す。おお。美味しいではないか。塩も足さない。
思いついてカツオ節を振りかける。うん。うんまい。


ゴーヤと玉ねぎを薄くスライス。軽く塩して放置。
味見。酸味を足したいと思うが、米酢は合わない気がする。
おやつに買った乾燥レモン(国産)を細切りにして入れる。
まずまず。でも少し甘みも欲しいかな。
おやつに飲んでいる柚子はちみつを少し入れる。
とても、まではいかなかったが、おいしい。家人もいいと言う。


ホワイトソース系は問題なく美味しい。バター小麦粉牛乳。
家人はクリームパスタ。私はリゾット風にする。
今日は残りのソースでクリームシチュウ。野菜をいろいろ。