コロッケとゴーヤ と孫

味覚障害である。
コロッケが存外おいしかった。そのままの味だった。


どうせ口が苦いんだからとゴーヤを食べた。
ゴーヤの味がした。ゴーヤチャンプルー。
豆腐と玉子のたんぱく質も摂れる。
苦い緑の野菜はデトックス効果があるとも言う。


今日は山菜の天ぷらを試す。美味しいといいな!



さて。孫の話である。
中途半端に会うと「次はいつ」と期待させて切ないから会わない
と前に書いた。三か月会ってない。
そのまご娘が入園である。


娘から電話が来た。
まず家人に。
「入園祝いかねてご飯食べに行くけど 一緒にどう」
私は無理である。なんせ遠い。美味しいものを求めて遠出する奴らだ。
どうせ味覚障害だし。疲れるし。「5人で行ってらっしゃい」
6人乗りに車を買い替えた。ちょうどいいではないか。一台で行ける。


次に私に。
「じゃ 制服姿見せに行くわ」
「まご子は大丈夫なの そのあと困らせない?」
「幼稚園に通い始めたら もう言わないでしょ」
それならいいけど。
私はむしろ通園がストレスになるんじゃないかと心配してる。
不安定な時に不安定な要素を重ねたくない。
そんなことが杞憂になるほど、まご娘が変わったなら何よりだけれど。


了解と返事した後、あらためて自分の本音と向き合う。


……めんどくせえ。


なんてこった。
時々は感傷に浸ったりしてたくせに、いざ会えるとなると、
めんどくせえ ですと!


家人に「やっぱやめるわ」と言ったら、
その目には非難が浮かんでいた。私を批判するというよりは、
「じゃ 俺もなしということだな」という非難であった。
なし、ったって、あんた一緒に食べに行くんだからいいじゃんね。
今週なんて毎日のように会ってたわけだし。
制服姿なんて、子どもたちと同じ制服だぜ?


まご娘と会うのが面倒というよりも、
彼女の反応をシミュレーションするのが億劫なんだろうなあ。
その点、なーんも考えない家人は気楽でいいよなあ。
てか本来祖父母というのはそういうものであればいいんだろうけどな。


まご太なら何も考えず、泣かすだけ泣かして放り出せばいいから楽だわ。


さすがに娘に「めんどくせえ」とは言えないから、
「いつでも会っていいなら いつでもいいんだもの」と返した。


いや。いっそもう少し早く言って欲しかったよ。
したら家人が子守に行く時についていったり、公園で混じったり、
やりようはあったじゃない? その方が自然体で会えたしさ。