腸閉塞 外来編

退院の際、次回の予約をとる。
三ケ月後の術後経過観察の予約でもいいのだが
直近で今回の件での予約でもよいと言われる。


23日(祭日)退院だったので支払いは後日。
そのついでもあるから
「予約がとれるなら 来週にでも」と言ってみた。
「ではその時にもう一度レントゲンを撮りましょう」
医師は検査と診察の予約を入れてくれた。


診察日までそれなりに意識しながら生活した。
のだが
医師はレントゲン写真を見ながら
「問題ありませんが 便秘ぎみですかね」と言った。


入院中に腸を空にして退院後ほぼ毎日便通あり
それでも便秘?
医師は「宿便」という単語をパソコンに打ち込んでいたけれど
宿便ってそもそもなんぞや?
そしてこれは体質というやつか?
何に気を付けて生活すればいいのだ。


しかしその質問を外科医にぶつける気はなかった。
それは内科医の領域なのだ。


こんな話を知っているだろうか?
「内科医は何でも知っているが、何もできない」
「外科医は何も知らないが、何でもできる」
「病理医は何でも知っており、何でもできるが、遅すぎる」
読んだ時、妙に納得した。


内科医は説明と薬の処方はできる。
だが治すのは薬であって内科医自身の手によるものではない。
説明によって療治するのは患者自身である。
一方外科医はばしっと患部を切る取ることができる。
できるが、どうして病変したのかどうすれば防げるのかは、知らない。


腸閉塞になってしまった時、外科医に治して貰えるが
予防方法は内科医に相談するべきなのだろう。
そのための「かかりつけ医」なのだ。


血液検査の結果も
外科医が見るのは化学療法に関わる項目だけで
それ以外のものも望めば検査はしてくれるが
よほどに危険な数値でないかぎり助言も忠告もしてはくれない。


暖かくなったら(風邪の患者が減ったら)
血液検査の結果と、手術から腸閉塞に至る経過をもって
ご無沙汰続きの近所の内科に行くことを(一応)考えている。