完結まで死ねない

若い頃 というか 学生時代
大好きなマンガに出逢う度 そう思った。
この年になって そこまで思い入れる作品はなくなった。
とみにここ数年 ドラマティックな長編より
ゆるーく日常を連ね 美味しいものを食べて 語り合う
そういうマンガを好むようになった。


その中で一作「ああ 続きをだらだら読みたいなあ」
「これ きっと最後に あちこちにちりばめられたビーズ(エピソード)が
一本の糸に通されて円になるんだろうなあ」というのがある。


「宙に参る」
脳みそ以外はすげかえ可能 な時代に夫をなくした妻が
遺骨を地球に届けるために宇宙を旅する
というあらすじからでは 内容は想像できない。
この「妻」たる女性には子どもがいるのだが 人間ではない。
この「妻」たる女性には数々の特技があるのだが 家事ではない。
登場する女性は みな男前。
登場する男性はおっさんばかりだが それぞれに味がある。
性差もなければ 人間と人間外知性体の境界も曖昧で
最新刊では アシモフの短編を彷彿させられ涙ぐむ(人は少ないだろうが)。


一年以上待っての新刊。次はいつだ。



今朝 「私はいつも最悪を想定する」と前置きした。
「悲観的なのではなく 私にとって合理的想定なのだから心配するな」
これまでの人生で何かを考え何かを決める時
いくつもの可能性をシミュレーションして 対応できるよう練って来た。
「お前の取り越し苦労の8割は無駄になる」
そのとおりだけれど 性分だから仕方ないと言って来た。そして今
そのとおりならば そんないいことはないと思いつつ
そのとおりだと思って聞いてくれと話した。


一番面倒なのは不動産のことだ。
だが「お前が考えるほど面倒じゃない」と言ったから 除外していいんだろう。


前に書いた墓と遺骨については同意を得た。


次は株式一覧かな。どう配分するか。