ふたりにひとり?

最初に見たのはあふらっくの広告で。
近頃ではあちこちに出ているけれど、この数字の根拠どこ?
自分の周囲にふたりにひとり、いますかね。私はいませんよ。


療法始めて、しみじみ「働いている人は大変だろう」と思う。
ブログ村に「参考までに」とか書いたけど、
自宅にいて今や「主婦」ですらない私の体験など、参考にもならん。
好きな時に横になれて、必須のことなど何もなく、
保温も保湿も水分摂取も排泄も望むようにできるんだったら、
「どんだけ楽か」って、仕事や育児や学業がある人は思うだろう。
同じ専業主婦だって、主婦役の代替がいなければ、思うだろう。


理解ある職場ってどれくらいある?
通勤電車の中で「ああ 大変だね 座って座って」って言ってもらえる?


ふたりにひとり、っていうぐらいどこにでもいる患者なら、
その療法の内容や副作用のこと、もっと周知されていて不思議じゃない。
親が兄弟が友人が知人が。「分かってるよ 辛いよね」
職場にいる患者に対して、もっと理解が進み、
或いは在宅の選択肢も与えられるかも知れない。


ふたりにひとりって乱暴すぎる。
百歳まで生きたら、そうかも知れない。かつての「老衰」に病名がつく。


今でも
「検診は必須」とか「がん保険推奨」とか、あまり思わない。
確かに支出を考えると、保険は心強いだろう。
診断一時金が貰えるだけで安心するだろう。
けど、保険料が、わりにあうものかどうか。
保険会社のビルを見るたび思う。CMを見るたび思う。外交員をみるたび。


早期発見早期治療が本当に正しいことなのか、私には分からない。
人知れず発生して人知れず完治するものもあるような気がするんだ。


ふたりにひとり。脅すような数字。根拠は?
ふたりにひとり。ならもっと患者に優しい社会になるんじゃないの?