再びの火星人

散歩に出る。いつもと違うコース。
ぐるっと回ったところで園芸店に出る。
火星人を買った店だ。


火星人は、私の多肉らしい多肉の第一号。


療法半ばの頃。
少し慣れて緊張が薄れて、でもまだ折り返しで
季節は春で世間は浮かれていて、自分だけ冬の中に残されたような。


まご女入園のお祝いと称して娘一家と家人が食事に行った。
私も勿論誘われはしたのだけれど
体調に自信がないし、まご女に会うにも迷いがあって断った。


納得の上で断った筈なのに
いざ家人が出ていくと、拗ねた気持ちになった。
ふん だ 私だって。


ちょっとおしゃれして、歩いて行ける園芸店に向かう。
家人とまご女は何度も行っているが、私は初めてだった。


そこで火星人に会った。
ふたつ、あった。ひとつを選んで持ち帰った。
リビングのテーブルに置いて眺める。毎日眺める。
小さな緑に慰められる。


今は、伸びた蔓を切って越冬中である。


園芸店は生花と地植えの花の苗がメインらしく
多肉売り場は縮小されるばかり。
その隅に火星人はいた。私が買った鉢のかたわれ(?)である。
塊根部が土の上に大きくせり上がっていた。
価格が500円高くなっていた(笑)。


我が家の火星人、塊根部は土に埋めてある。
春になったら植え替える予定なので、
どれくらい大きくなったかは、その時のお楽しみというわけである。
うちの子も500円分成長したのかな。


150円の多肉と450円の鉢を買って帰る。

名前、分からない。
分からない方が、どう育つか分からなくていいかもね。