非常食の話

能登の地震とは別に
「年が明けたから2024年消費期限の非常食を確認しよう」
とボックスの蓋を開けた。
2024と書かれた小さめ段ボールがある。取り出す。
その横に袋入りの非常食があった。出してみる。
2023年。どわ。1月。
一年前じゃなあ… さすがになあ…
ばたばたしていて忘れたんだな。仕方ない。
せめて2024年版は余さず味わおう。


箱入りのセットはあと半年ぐらいは大丈夫だが
防災訓練で貰って来たのが1月期限だった。
切れそうだから配ったんだもんな。
自分で選んだわけではないので、食指は全く動かない。
動かないが捨てるわけにもいかない。
まず、乾パンらしきものを開封する。表記はビスケットだから
乾パンほど味気なくはないだろう。
そこそこいけるのだが、やはり食べたくはない。
家人がジャムを乗せて食べた。


もうひとつがわかめご飯である。
「大好きなおかずと組み合わせるか」「粗食で揃えるか」
悩ましいところである。



非常食の一番のおススメは「リッツ缶」である。
以前に保存期間5年のものを5年過ぎてから食べたのだが
普通に食べるリッツと変わらなかった。
非常時は勿論、入替の時でも美味しく頂ける。


保存用リッツでなくても
非常食はお菓子がいいと思う。
普段食べているお菓子を多めに買い込むのでいい。
賞味期限は保存食ほど長くないが、頻繁に入れ替えられる。
いつでもどこでも美味しく食べられるんだから。


心身とも疲れ切っている時は
いくらお腹がすいていても冷たいものや不味いものは喉を通らない。
疲弊のどん底で冷たいおかゆを食べたら、気持ちもどん底まで落ちそう。
お菓子だったら調理しなくてもいいし、好きなものだったら
少しは救われるだろう。
栄養バランスとか「食事」を意識しなくても
身体を動かせるだけのカロリーを摂取できればいいんだ。


2024年版は「非常食セット」で購入したものと思われる。
次からはひとつずつ吟味して買うことにしよう。
平常時に「食べたいか」どうかで。