ああ まずかった

初めてのイタリアンに行く。


まずかった。
前菜もスープもパスタも しょっぱかった。
塩味を濃くした方が分かりやすい味になる。
それだけである。旨味も何もありゃしない。


隣のテーブルが給仕に話しかけ褒めていた。
パスタだけ不味かったなら たまたまかと思うが
前菜とスープは共通である。
あの前菜とスープを入れた口から、どうして褒め言葉が出るのか。
なんかいろいろぶっていた。
本場を知ってると言いたいのね。
知っているからといって、味が分かるとは限らない。


フランスでもイタリアでも
美味しいものは美味しいが、美味しくないものだってある。
この料理はどこに持って行っても不味い。


オーナーが健啖家であるとか
シェフがどこそこで修業したとか
あてにならねえ。
出された料理がすべてである。
どれだけ経験があろうとも、意味がない。


違う店で
「飲食店での経験はありますが 調理は独学です」
ときっぱり言われたことがある。
おいしかった。


蘊蓄を並べる店も
食材に頼る店も、嫌いだ。
皿にのったもの、口に入ったものが全てを物語る。
どういう拘りだろうが、どこ産だろうが、
美味しいか不味いかだけだ。


一番外れる確率が高いのはイタリアンだ。
なんでだろう?


ラーメンは「好みによるかなあ」ぐらいだが
イタリアンが口に合わない時は
本当にまずいのである。