運動会

まご女の幼稚園の運動会。
子どもたちの頃は山のようにお弁当つくって
朝から陣取りして一日中校庭に座っていた。
祖父母も招待して。
でも今は、というか今年は?半日で終わり。
楽でいいねえ。一時間だけ覗きに行く。


年少はちっさくて、集中力も続かなくて踊りもうろ覚えで
それなのに曲が長くて。
まご女は変にプライドあるから、きっちり覚えて
真剣に踊っていたけど、その分緊張や重圧もあったんじゃないか。
前日から当日にかけて腹痛を訴えていたのもそのせいでは
なんて心配していたら、家人がばっさり「考えすぎ」。
「俺が 見に行くぞと言ったら 絶対だよ 応援してよ
って言ってた。完璧だからね!って」
たかが三歳児。その言葉の裏を読む必要はないか…
こういうことをちまちま考えたり悩んだりするのがいかんのだよな。


他の幼稚園の運動会も近くでやっていた。
そっちは入場制限があるようで。
「あっちは人数多いから」と娘が言う。「人気あるのよ あそこ」


子どもたちの頃からどっちの幼稚園もあった。
それぞれの園の幼児教室に半年ずつ通った。


最初は「あっち」の方が園庭も広いしと申し込んだのだが、
帰り際に、教室のテーブルに
菓子パンが袋ごと並べられているのを見て、げんなりしたのであった。
「パン給食の日」があるのは仕方のないことだけれど
あんパンを袋ごと、どんどんというのは情操上どうなんかと。


後から聞いた話では、米飯の時はふりかけならぬソースを
ご飯にかけて貰う子もいたとかで。


「あっちは いろいろゆるいの」 今も昔も。
だから粗雑な子どもが出来上がる。今も昔も。
娘たちが通い、まご女が通う園は、現在「意外と厳しい」と
(あの)娘が言うほど、子どもたちはいろいろ要求されるらしい。
いわゆる規律みたいな。
あっちの園ではそういうのはない(なかった)という。


その「ゆるさ」を「自由闊達」と評価して入れる親が多い。
子どものみならず、親も楽だし。
結果、小学校に入っても座っていられない子が育つ。


あおりは躾けられた子どもたちにいくんだよなあ。今も昔も。


てなことを思い出しながら、まご女の運動会を観戦する。
遊戯の次はかけっこだが、「競争」ではないようだ。
スタート後は一生懸命走っていたまご女だが、
途中で横を窺うようになった。あれは「一線に」並ぶためか?


年長組の組体操。
娘たちの頃を思うと安全性重視の構成になっていたが、
それでもその範囲内で見事な演技を繰り広げていた。
二年後にはここまで成長するんだ!と感動する。
体操教室参加者の模範演技もあって、それこそ「!」だった。
跳び箱が6段用意されていたけれど「使うのは二段だろうに」
なんて思っていたら、見事に6段を跳んでいた。
他人さまの子ながら思わず拍手ー!


自分の子の時は、早朝からの弁当作りにヘロっていたり
役員だったり撮影やら接待やら社交やらで忙しく、
ゆっくり参観できなかったけれど、孫だとのんびり楽しめた。