だってムカついたんだもん

外食に出て
そのまま帰るのもなんだなーと
ナビで「近くの園芸店」を調べてみる。


リストの上位二軒は前を通るだけで「あかん」。
三番目と四番目で迷って「〇〇花園」という名称でそっちに決める。


駐車場に停めながら右手に見える緑と赤の建物を
「あそこだ」と決めつけて、降りてそっちに向かったらば
運転席から出てきた家人が「こっちだ」と言う。


廃屋化と思った建物がそれだった。
雑然と並べられた植木鉢は商品だった。
車から降りてしまったし、折角だからと店頭に立つ。
高齢の店番さんが声をかけてくる。
困ったなと彷徨わせた視線の先にこれがあった。

名前は分からないと言う。多肉のコーナーではある。
水やりに気をつければいいだろうと買う。
植木鉢に植え替えながら葉っぱを少し整理して
眺めているうちに段々可愛くなってきた。


なんだろう? 金のなる木の仲間かな?



さて。タイトルのムカつき。
先日の「女は」「男は」の流れでもある。
だがジェンダー問題ではない。


マンション管理組合で進行中の議案に関し
「管理会社の誘導」を指摘して抗議していたが
理事たちには通じなかった。


どうせ通じないんだから、戦法を切り替えた上で
目的を「糾弾」から「審議差戻」にすべきだと私は家人に指摘した。
その方が分かりやすいし、結果に結びつく。
一度は無理だと突っぱねられたが、その後軌道にのった。
と、ここまではよかった。


理事長・副理事長らが別件での作業後の立ち話で
「じゃあ 〇〇(業者名)で進めましょうか」ということになったと
その場に立ち会った女性から報告が入った。
〇〇は推していた業者であったから凱旋気分である。
家人他、男どもも「勝ったな」「よかったな」と喜んでいる。


いやいや。「違うだろう」 私は家人に言った。
「方針を議長たちが事前に打ち合わせるのは 
速やかな議事進行のために ある程度は必要だと思う」けれど。
「業者を非公式な場所で 議長クラスが決めるのはダメでしょう。
それはあなたたちが指摘してきた『誘導』に繋がる」


業者決定を見積額だけでなく、会社の規模や評判・実績など
「自分たちで総合的に判断し決定する」という方針を固めるのはいい。
けれど具体的な業者名を挙げて、議長たちが事前に打ち合わせるのは
理事会において理事たちを誘導する行為である。


「思いどおりにいったからといって 道を外れたことを無視するのか」
家人は理解を示したが「でもな」と言う。
「お前 これまで あの人たちがどれほど嫌な思いをしたか
頑張って来たか 知らないだろう」
「少しぐらい喜んだっていいんじゃないか。仕方ないんじゃないか」


ぶちっ。


あー やだやだ。仲間意識。