まご男留守番 4時間

朝、娘より電話。
「今日 まご女とおでかけしたい。まご男と留守番頼める?」


その時点では、家人とふたりで留守番ということだった。ところが
「送って貰おうかなあ」と言い出し、それでもまあ、
私とまご男がふたりきりになるのは往復の30分ちょいくらい。


ところが
「とてもじゃない。入口で並んでる。あきらめてSCに行くわ」
そのまま家人も同行することとなる。
最初の目的地なら帰りは地下鉄だが、SCは駅から遠い。
また迎えに行くぐらいなら一緒に過ごした方が早い。


その時、まご男は泣くのも待つのもやめて、ひとりで遊んでいた。
私は壁に凭れてぼーっとそれを見ている。
遊んでいるのならいいか。泣いたら、歩いて近くのドラストでも行くか。
そうしたら昼ご飯だ。食い意地のはっている子だから、ご飯は拒むまい。


それまで暇だ。ふと思いついて棚から恐竜図鑑を取り出す。
勉強しておこうかと。するとまご男がじっと見ている。
「ああ そうね」 図鑑とは別にきょうりゅう絵本がある。それを出してやる。
ほらと差し出したら、受け取りに来た。
自分で座椅子まで運んで行って、座って広げた。
こちらも図鑑を開いたが、すぐに飽きた。詳しすぎる。


ご飯の前に少し片づけておくかと床を見る。
見慣れぬ小さなブロック(? ていうのかなあ)が10片ほど。
拾って適当に組み立て、床に置いた。したらば。
まご男が取りに来た。摘まみ上げて、一片をむしり取る。
「あ!」と言ったら、にやりと笑う。
そうか。そういう遊びか。まご男がひとつひとつむしるたび
「ああ!」と声を出す。そのうちまご男も声を出して笑い出す。


ご飯の前におむつを替える。まご男は分かってる。大人しい。
椅子に座らせ、娘が用意して行ったご飯を並べる。
まご男は器用にスプーンを操る。こぼさない。汚さない。
見ているだけ。ただ、口に詰め込むから「ごっくんしてから」と止める。
無視されるかと思ったが、まご男は私を見ながら、もぐもぐする。
最後の方には顔を近づけて笑うようになった。
ご飯中は(まご女同様)一心不乱と聞いていたが?


それから一緒にベビー用ブロックで遊ぶ。
そろそろ昼寝の時間だわ。おむつを替えようとしたところ、
娘からメールが入る。
「私が寝かせる。あと一時間で帰る」
おいおい。あと一時間、こいつと遊べとな。
再びブロックで遊ぶ。よくも飽きないものである。


まご男は母親が帰宅しても駆け寄らなかった。


そのかわりに、まご女が眠気と腹痛で機嫌が悪かった。


娘宅を出て、カフェに寄りサンドイッチとコーヒーフロートを摂る。
美味しかった。


ちなみに、娘とまご女と家人の昼食は、娘の希望で、
私のラーメン本命店(のひとつ)であった。先を越された!
家人はラーメン単品を頼み、まご女と天津飯を分け合った。
娘はラーメンとチャーシュー丼をセットにした。
そういう奴である。