ついでにアレックスくんのこと

ベゴニアじゃない方の。


娘の留学先の大学にいた、日本大好き青年。
日本語も話せる。
車を持っていて、何かと面倒をみてくれた。


前に書いたが(娘の留学)、
友だちが出来ないと泣いていた時も、
アレックスくんに世話になっていた。
そらなら暫くは彼を拠り所にしていればいいやんと思うのだが
そういう甘えは許せない娘であった。


と言いながら
使う時はちゃっかり使っていたり。
「生理用品が欲しかったから車出して貰った~」
ひえええええ。信じられねえ!


「授業が聞き取れないからレコーダー買いにつれていって貰った」
のはいいとしても
「やっぱり要らないから返品に付き合ってもらった」はどうよ。


お礼に奢るつもりが奢られ。
「あっちの男子は奢るのが当たり前みたいよ」
彼女でもないのに?


娘が日本の彼氏と留学中に別れた。
青い目の彼氏が出来るかなと期待したけれど
「彼とはそういう気分になれん」。


ハーフの可愛い孫を抱っこする夢は呆気なく。


明るくて誰にでも親切なアレックス。
でも深い闇を抱えていた。
繊細ゆえにアメリカで生き抜くことはしんどい。
日本に「かえりたい」と言っていた。



葉っぱに命名して思い出した。
どうしているかなあ。
この葉っぱみたく、思わぬところに逞しく出現しないかなあ。