アレがくるんじゃよ…

息子からのメール。
「ベランダにセミの死骸」


つまり片付けておいてくれとな。


夜、電話で「玄関前にセミがいるぅ」と言って来たこともあったな。
ある時は「玄関前のビニール傘の中でセミが死んでるぅ」てなことも。
家人が処理にいったら、なんと! 生きていた。
息子が自力でなんとかしようとしていたら、
マンション中に悲鳴が響き渡ったことだろう。


先日娘宅に行った時、
「帰りに庭のセミの死骸 よろしく」と頼まれていた。


家人の存在意義。自衛隊の不発弾処理班より我が家には重要。



夏になるとな(怪談口調) あれが来るんじゃよ…


ベランダにセミが。
今は日中、家人がいるけれど、会社勤めの時は夜まで帰らない。
洗濯物を取り入れるために自分でなんとかしないといけない。
だからご臨終なさる前に立ち去って頂きたい(立てないが)。


そういう時に水鉄砲はなし。
洗剤の容器を強引に空にして水を入れて、とやったこともある。
長いものを探して、つんつんひっくり返したこともある。
親が死んでも手も合わせないくせに、必死に両手を合わせて
「(ここで)死なないでええええ」と拝んだこともある。


ある時はうっかりタオルケットにとまっているのを知らず
一緒に取り込んでしまった。
タオルケットごとベランダに投げ出したはいいが
夜までそのままにはしておけず。
包まっているので広げて払わなければ飛んでいってくれない。
どうしたものか。


近所の知人に電話して男児を貸して貰った。


怪談より怖い、夏のセミ。