帯状疱疹ワクチン

二年半前に、家人が罹った。
忘れもしない元旦に転んだ年である。
その数日後に症状に気づき、皮膚科を受診した。
正月休みが明けたところでよかった。
これが一週間早かったら迷ったり困ったりしたことだろう。


その数年前には父が罹った。
こじれさせてから受診し、入院となった。
一歳未満の乳児以外伝染の心配は要らないとか言いながら、
特別室に移った途端、「無暗に出歩かせるな」と叱られた。
他の患者(さま)に伝染ったらどうするんだとな。
普通病棟では伝染しないが、特別病棟だと伝染るんだ?
間違って紛れ込んだ庶民(うちのことです)が
特別室ご利用の患者さまに迷惑をかけるようなことがあっては!
という僻み根性はさておき。


家人が罹った時、
一歳未満だったまご女とは医師の許可が出るまで面会禁止。
「禁断症状で手が震えるんじゃね?」とからかったものである。


私がケアしたわけだが、これがまた面倒くさい。
私ならするが、私は果たして「して貰える」んだろうか。
そして完治までが長い。


家人の知人などは顔に症状が出たとか、
家人がかかった皮膚科の医師は首に出て苦労したとか、
出る部位や季節によって環境によって、
大変な病気である。
家人の場合は腹部から背中で、私という(エッヘン)
ケア要員がいたからよかったけどな!
でもって後遺症もなかったし。


体内に残る水疱瘡のウイルスが、
免疫力の低下などにより悪さをするのが帯状疱疹。
昨今増えている理由のひとつに、乳幼児の予防接種が進み
日常的にウイルスにさらされることが減ったから
というようなことをどこかで聞いた。
つまり「上書き」されないのが原因?


となれば父と旦那の帯状疱疹につきあった私は
暫くは罹らないんじゃないかと思わないでもないが、
迷うようなら受けておくかと。


一回で済むビケンと二回うつシングリックス。
効果はシングリックスの方が高いが、お値段も高い。
ついでに副作用も強い。
でも効果は期待できる。
てなわけで、どうせやるならシングリックス。


シングリックスは対応する病院が限られる。
いつもの内科は(原則)やっていない。
まあ近所の別の病院も試してみたかったら、いいんじゃないか。
初めての医院で申し込む。
一週間後と言われたが、交渉したら早くしてもらえた。


で火曜日、連休明けにお願いした。
インフルエンザワクチンでの副反応はありませんでしたかと
訊かれる。コロナ以外ないと答える。
なんとなく、じゃ副反応はないのかなと思ってしまう。


ところがどっこい。
30分の経過観察後帰宅し、その日はなにごともなく過ぎる。
夜寝る前に、枕元に体温計や着替え、水などを用意する。
ついで計ったみたら37度。高めだけれど暑いしな。


夜中、寒くなる。そして熱くなる。発熱である。
38度台。タイノレール一回目服用。
朝、やっぱり38度台。牛乳を飲み、タイノレール二回目。
1時間後、一度起きて動いたら下がっていたが、
また上がって来る。午後2時。タイノレール三回目。


コロナワクチンの時でも熱はそこまで上がらず、
解熱剤は一回のむかのまないか、という程度だった。
倦怠感や接種部位の痛みはそこまでないが、
熱37~38度台の熱は結構しんどい。


夕方にかけて38度前後をうろうろ。
解熱剤をのむにしても寝る前にしようと様子を見る。
就寝前37度台。
夜中に何度かトイレに起きたが、水も飲んだが、
朝まで寝た。


36度。いつもどおりの生活。


二か月後、もう一度うたないといかん。
でもコロナワクチンみたく「きっちり」ではなく
遅くとも半年までにという幅があるので気は楽だ。