花の図書委員

中学2年から高校まで図書委員だった。
我が校の図書委員会は半ば部活化していて、
第二の漫研、第二の落研(落語研究会)と言われていた。
この名称からも顔ぶれが想像できると思う。
(私は前者だぞ。後者じゃないぞ)


年に一回、委員会内執行部が契約先の書店に行く。
店舗内を徘徊し、図書館に置きたいと思う本を箱に入れる。
司書や図書部長の教員などの承認がおりれば、めでたく納品となる。
大半は、返品されるが。


終わった後、書店の人に近くの喫茶店に案内された。
「お好きなものをご注文ください」と言われて、それぞれ選んだ。


遅れて、顧問である図書部長が来た。
「お疲れお疲れ。注文済んだか? あ 俺 コーヒーね」
とか言っているところに、パフェやらプリンアラモードやらが
ぞろぞろと。
何か言いたげにしている彼の前を、しょうが焼き定食が横切った。
委員の一人の前(私ではない)に置かれた。


「少しは遠慮しろよ お前ら」


漫研と落研だもんね。