百人一首

受けている療法は、
初日に点滴、初日夜から二週間服薬。一週間休薬。
これを8回繰り返す。


この点滴、制吐剤→オキサリプラチン→生理食塩水で2時間半。
暇つぶしに、当初百人一首の教本を持って行った。薄くて軽い。
10首ずつ覚えればコンプリできる(20首くらいは覚えている)。


甘かった。
歳のせいか薬の副作用(ということにしておこうよ)のせいか、
覚えた思って本を閉じ、家に帰り、次の治療時に開くと、
忘れている。


諦めた。



息子の大学受験。親の役割は体調管理である(財布以外ね)。
特に本番前は栄養管理のみならず、精神衛生も大事である。


いかにうまく息抜きさせるか。
休憩時間を完璧な「休息」とするためにどうしたらいいか。


新しいマンガを買おう!
古いマンガの読み返しでは集中できない。
頭から「勉強」「受験」の文字を消してこその「休息」だ。


何がいいだろう。息子には息子の好みがあるが、
私が買う以上、私の好みにも合わないといかん。


てなわけで買ったのが「ちはやふる」。
競技かるたを題材にした話である。
(競技かるた即ち百人一首でタイトルに繋がるわけだ)
少女漫画版「ヒカルの碁」と称した人もいる。おお。これなら!
うまくすれば古典の勉強にもなるかも知れん。


かくて息子はセンター試験を乗り切った(一日だが)。
センターで失敗した娘とは逆に、息子のセンター結果は上々。
これもひとえに私の(ちはやふるの)おかげだな!


ちなみに、私大受験日程は「荒川アンダーザブリッジ」で乗り越えた。
続く大人買いに私の小遣いはすっからかんであったが、
可愛い(はあ)息子のためだもの!


あ。そうそう。
で、点滴の時、何を読んでいるかと言うとJAFメイトである。
届いても読まずにとっておいて、持って行く。本体も内容もほどよく軽い。