泣かなかった

今日は少し離れた、大きなSCに行く予定だった。
だが娘から家人に呼び出しがかかった。
まご太を耳鼻科に受診させた後、近くのSCに行って欲しい。


まあ仕方ない。
私は家で、鎧兜を片付ける。


途中で連絡が入る。
「下にいるから支度して降りて来て」
今から行くのか。家人は一度その気になると諦められない。


まあ仕方ない。
着替えて降りていく。
車の中に、娘とまご太がいた。
まご太は(まご娘と違い)私に執着するどころか、
どうせもう忘れている。そして人見知りだから、
顔を見れば泣くだろうと思っていた。


泣かせて、嫌がるのを抱っこして、虐めてやろうと
楽しみにしていたのだが、
まご太は泣かなかった。彼なりに耐えていた。
目を逸らしたり潤ませたり、耐える姿もオイシイから、
まあ仕方ない。


娘宅に着く。
娘が大荷物を抱えて降りたから、
まご太を抱っこしてやろうと私も降りた。
傍に母親(娘)がいないから、今度こそ泣くだろうと。
だが、チャイルドシートのロックを外すと、
彼は自ら身体を浮かせて、抱かれる態勢をとった。
おや。手を入れて抱き上げる。泣かない。
家に入る。
「あ 靴! 車の中!」と娘が出て行く。
ふたりきりになる。
でも泣かない。
最後まで泣かなかった。


うーん。
親やじぃじと親し気に話す人だからと耐えたのか、
私自身のことを思い出したのか。


分らん。
でも。つまらん。楽しみがひとつ減った。



その後、予定通り買い物に回る。
スポーツ用品店で家人の上下。
雑貨店で、観葉植物の蔓用の柵(なかった)。
先日回り損ねたショップで4割引きのワンピース。
おにぎりとコロッケ。


昼食後、鎧兜の片付けの続きをする。


昨日今日と結構動いた。
今クールは前クールより、いろいろ楽な気がする。