病院のスタッフ

現在お世話になっているのは総合病院である。
姉や両親の付き添いで いくつかの大病院を経験した。
いい医師や看護師もいたけれど つらい思いもした。
いい医師たちへの感謝は忘れていないが あれは運がよかっただけ
と思う自分がいる。
大抵のスタッフは忙しくて尖っている と思っている。
だから大病院に入る時は どこか身構えている。


受付で冷たくあしらわれるんじゃないか
(たまにあるよね さばかれてる感)
医師はパソコン画面ばかり見てるんじゃないか
質問したら「面倒くさいな」って言われるんじゃないか
(言われたんだよ 初対面の女医に)
看護師に差別されるんじゃないか(されたんだよ 特別病棟で)
負の記憶ばかりが蘇る。


だがしかし


今回通院が始まってから まだ一度も嫌な思いをしていない。
列が並んでいても スタッフの対応は丁寧で穏やかだった。
返ってくる声が柔らかいと緊張がとける。
自分に対してのことだけじゃなく 
他の人が優しくされるのを見てもほっこり安心させられる。
笑顔や笑い声に触れると 待ち時間の苦痛も減少する。
スタッフ同士のやりとりに刺がない。親しさが感じられる。
そのやりとりに 信頼感も増す。
医師を待っている時 通りがかりに声をかけてくれるスタッフ。
その一言で心身は軽くなる。


病人の治療に必要なのは 医師の技量だけじゃない。
スタッフの余裕。スタッフ同士の友好的な空気。


前にも通ったことのある病院だけれど こんなだったかなあ。
それとも 今はやっぱり気が弱くなってるのかな。
前には気づかなかった ささやかな優しさが身に染みる。



病気は嫌だけど やさしくされるのはいいよな。