マンション管理

なんのブログですか。
まあまあ。啓蒙の機会を逃しちゃいかんと。


分譲マンションを所有し、お住いの方。


これだけは!
・修繕積立金は自分の貯蓄と思うべし
・管理会社は親ではない。営利目的と叩き込むべし。
・コンサル会社はコンサルタントなんかしてくれない。金儲け。


☆長期修繕計画表を見たことありますか?
 30年後の残高が「赤字じゃないからいい」なんて思っていませんか?
 ゼロに近い残高からどうやって老朽マンションの修繕費を捻出するんですか。


修繕積立金にせよ、管理費口残高にせよ、
それは自分(たち)で積み立てて来た大事な貯蓄です。
そこからの出費に関して、自分の財布から払うという感覚で考えて欲しい。


管理会社はマンション維持を目的とはしていますが、活かさず殺さず。
あくまでも自社の営利が一番の目的です。
一見親身な提案の裏に、業者からのリベートが絡んでいたりします。
利用するのはいいけれど利用されてはいけない。
盲信してはいけない。疑うことが大事。


コンサル会社の営業も、所詮は金目当てです。
にこやかな、丁寧な説明も、後ろに巨額の金が見えているから。
金儲けをする時に不愛想な人間はいない。
「工事をどうやるか」は提案してくれても「必要な工事か否か」は言わない。


ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
特に最初の項目は忘れないでください。あなたのお金なんです。
たとえば自宅の改修に全財産出しますか?
たとえば自宅の庭を開放しますか? 改修費は自腹です。
たとえば毎年の支出になるのに無条件に値上げを認めますか?


工事に関してのアンケートの回答の中に
「自己負担なしですか? ならば賛成です」というのがあった。
修繕積立金残高を減らすということが既に負担なのに。
遣った分だけ自分たちで積み立てて行かなくてはならない。
それだけ積み立てるのにどれだけかかるか。


新築から30年は大きな補修もなく、修繕積立金は増えていく。
マンション維持に経費がかかるのはそこから。
設備関係、給排水管・エレベーター・受変電施設などの改修費は高額だ。
コンサル会社はその前にお金を使わせようとする。


中古マンションの資産価値はエントランスやゲストルームではなく、
これからは「修繕積立金残高」です。お金があればなんでもできる。


それだけ忘れないでください。
管理組合の役員になった時には必ず思い出してください。





1億越えの無駄な工事を止めようとしたんだけど、孤立無援。
議長はあの上場工務店の一級建築士。大きなことがやりたいらしい。
強行姿勢である。
出席役員の中に個人的にその工事を実施して欲しい人がちらほら。
ちらつかされた「助成金」に目がくらんでいる輩もいる。
この工事に必然性がないこと、マイナスの方が大きいこと、
数字にして示しても誰も反応してくれない。どころか「うるさいなあ」。
議長は強引にコンサル会社との契約を成立させた。


「コンサル会社の排水管調査ならびに長期修繕計画表がでたらめ」
必死になって四方八方当たって、瓢箪から駒で、これが出た。


結局一度結んだ契約は破棄となった。
私は過去にさかのぼって金を取り返せと言ったのだが、
男どもはメンツからそれを諦めた。なんで? 
自分だけの財布ならそれもいいけれど、義務ではないのか。
管理会社担当者は個人的良心にもとづいて(個人的にはいい人だった!)
「今回のコンサル料との相殺の形でないと難しい」と助言してくれたのに、
あっさり払ってしまった。


その次が、公園遊具である。
ろくな審議もせず、業者の提案通りにばかでかい遊具を設置しようとする。


そして火災保険である。
代理店でもある管理会社の誘導に乗って進めようとする。


そのたびに資料を漁り、あちこち電話し、文書を作っては直し、
印刷してはまた直し、時間を時給計算し経費と合わせたらいくらになるか!
それ以外にも担当者の手落ちで未請求だった保険金を取り戻したぞ、私は。
案件を持ち込むのは家人で、家人と二人で頑張るのだが、
切り替えが上手い家人と違い、私は四六時中悩まされる。


精神的にもたなくなったので表に出るのは家人に任せた。


子どもたちが独立し、親も施設で、リフォームも済んで、
本当なら人生で一番のんびりできるはずの数年をマンション管理に費やした。


知らぬが仏。
どっちの道がよかったのか、今もって分からないけれど。