ハムスターの飼い方

誰が読むねん。
ええやんか 購読料とってるわけやなし。
タイトル見てスルーしたらええねん。


ハムスターは夜行性。
ペットショップに行くならば、夕方以降がよろしいかと。
掌に乗せて、飛んで逃げない仔を選ぶ。


ハムスターは人間に懐かないが、飼う以上、慣らす必要はある。
その第一歩である。


用意するものは
ハムスターケージ。できるだけ底面積の広いもの。
底、である。床じゃない。平屋がいい。段差はけがのもと。
これがなかなかない。
いくつも買い替えた。最後に買ったのは一万円の代物。
これだけは処分せず残してある。理想のデザインだ。


小屋。ハムスター用のものはプラスティック製が多い。
文鳥用の巣箱がいい。入口の大きいもの。


トイレ。ハムスター用のものは小さい。低い。
百均の楕円形のタッパーがよい。蓋に丸く穴をふたつあける。


エサ箱。できればふたつ。野菜用と乾物用。


給水器はどちらでもよい。使うなら最初から。


エサ。ハムスターフードをいろいろ。
ひまわりの種はおやつ程度にしか与えない。
夜、与える。給水器を使わない場合は野菜果物忘れずに。


床材としてチップなど市販されているが、
我が家は結局新聞紙をちぎって入れていた。
ティッシュはそのまま入れてやる。
自分たちで芸術的に仕上げる。
金之介はそのままだったけど。ずぼら。
週に一度、総入れ替えと掃除をする。
巣箱も空にする。自分たちで床材を運び入れる。
冬は古いタオルを入れてやったが、あれはどうなんだろう。


トイレ砂もいろいろある。
植物を加工した「燃やせる」砂を使っていた。
猫用に売っている。


回し車。成長に合わせて買い替える。
壊すやつもいたな。
一番大きいのは「ハムスターボール」にもなる球形の。
夢中になると中でおもらしするから掃除が大変。
ひまわりの種とか持ち込むから、音がからから余計にうるさい。


以上をセットしてハムを入れる。
ペットショップの箱ごと入れる。



環境に慣れたら、人間に慣れてもらう。
掌にのせて外に出す。散歩させる。
これを2・3回繰り返すと、自分から手に乗って来る。


散歩、と一口に言うが簡単ではないぞ。
ハムスターはどこにでも入っていく。
まさかという隙間を通り抜ける。
私はジャンガリアンに本棚の中の写真集を齧られた。
一センチか二センチの隙間しかない筈なのに。


隙間と言う隙間を埋めてからしか、放すことはできない。
我が家の仔たちはやらなかったけれど、コードを齧ったら命にかかわる。


30分ほど遊ばせる。
もちろん夜である。


数匹飼ったとしたら、別々に出す。
ケージを分けるだけではない。絶対に一緒にしてはいけないのだ。
血を見る。
ハムのか、人間の。


ハムスターは孤高の生き物なのだ。
同類ともつるまない。人間にも媚びない。
触れ合いは、ケージから出し入れする時だけ。
ケージ越しに食べ物を与える時だけ。


人間に懐かないハムスターが、
ふと自分から人間に触れて来る時がある。


その一瞬のために、日々、せっせと世話をする。
これがハムスターの正しい飼い方である。