三割の満点

「居酒屋ぼったくり」に
全員が及第点をつける店より、
のこりは赤点でいいから三割の人が満点をつける店をめざせ。
みたいなことが書かれていた。


来店者10人のうち、赤点をつけた7人は勿論二度と来ないが、
満点をつけた3人は常連となる。
及第点をつけた来店者は、店のことなど忘れてしまうだろう。


赤点というのは極端だけれど、
対象をきちんと絞れ、ということなのである。
どこを目指したいのか、目先の欲で見失うな、とも解釈できる。



「長男」「長女」考から、皇位継承権に思考は移る。
I子さまは直系の第一子。一方秋家の坊ちゃんは第二子の第三子。
これ掛け算にすると分かりやすい。1×1は1。2×3は6。


……分かりやすいって何がだ。この計算、意味あるのか。
てか、タイトルとどう繋がるんだ。


まあ、待ちなさい。
私は秋家が嫌いである。評価していない。
次男坊の気楽さでやりたい放題やってるだけで、
天皇家の苦労や気遣いを踏みにじっている。
開かれた皇室の意味を取り違えている。
へそを出したり、あでだすを着るのはただの軽薄だ。


皇族は国民と向き合うべきだが、混ざるべきではない。
そこはちゃんと一線を引くべきである。それこそが皇室である。


皇族の自由獲得に秋宮が貢献している、みたいな発言を読んだ。
「けっ」である。
分かりやすい解放なんていらないんだよ。


「分かりやすい」 つまり及第点である。


話は飛ぶが、
NHK。大河ドラマ。今回のもアレだが(家人につきあって見ている)、
前回の(全く!一回も!みてない)に関する対談を、読んだ。
脚本担当者の。


正確に史実を追うよりも面白い方が優先される。


おいおいおい。それじゃNHKの意味がないだろ。
大河の風格はどこにいった。時代考証の重みはどこに消えた。
枠の中にあってこそだろ。制約の中でこそ個性が発揮される。


三割の満点。視聴率が最低3割なら上出来だと思うんだが?



総括。
媚びてはいけない立場というものがある。
理解を得られなくても、正解を求め続けなければならない。
時流に乗り切れないと分かっていても伝統を守らなければならない。
大衆から及第点を貰っても仕方ないのだ。そんなものに価値はない。


……まとまったかな? うーん。