「長男」「長女」

孫ふたりのことを考えていて、ふと思う。


我が家は子どもも孫も姉弟である。
姉はやっぱり姉だし、弟は末子である。性質が。
だが、何かで表記するとなると、
明らかに末っ子なのに「長男」である。
なんか釈然としない。


兄弟の中で何番目か、が重要なのであって、
女児のうち、男児のうちの順番は二の次である。
まご太を正しく示す言葉は「第二子」であって「長男」じゃない。
息子も同様。


学校の名簿は男女平等とやらで混合になっている(らしい)。
なのに「長男」「長女」の表記は残っている。
このことを言及した文章をこれまで見たことはない。
日本人の性差意識ってまだ未成熟なんじゃないか。



私は男女平等を唱える気はない。
「男だから」「女だから」という決めつけには反対だが、
それぞれに特性というものは、どうしたってある。
そこから外れる人への差別は是正していくべきだけれど、
特性そのものを否定する必要はない。


そもそもどちらが「上」ということはない。ただ「違う」だけ。
オノヨーコじゃないけれど、
私は男と同じ場所に立ちたいなんて思わない。