いろいろREDな話

家人が新聞を読んでいて
「窒素で死刑執行だって?」と言った。
アメリカの話らしい。
アメリカは州ごとに執行方法が異なる(死刑廃止の州もある)。
かつて使用していた薬物が調達不可となり
試行錯誤中というような話は前に聞いた。
窒素による執行はお初ということだろうか。


日本は絞首刑である。
死刑制度には賛成の姿勢だが執行方法は考えて欲しい
と思っている。
執行に至る経緯も不満だが、それはさておき。


楽な方法ってなんだろう。
簡単そうに思えるのだが、アメリカの迷走ぶりを考えると
意外と確立させるのは難しいのかも知れない。


眠らせておいて動脈開いて失血死というのはどうだ。
かの哲学者がそうじゃなかったか。
でもそのまま流すんじゃ勿体ない。
いっそ献血というのはどうだろう。何人分採れるか?


いやいや。死刑囚の血を輸血されるのはちょっと。
だったら血液製剤に加工すればいい。


レッドリボンプロジェクトというのがあった(ある?)。
これ以外のリボンプロジェクトと違い
これは「リボン」たる所以がある。


某日。友人から「結ばれた赤いリボン」が送られて来た。
エイズ関連の書籍・ビデオを段ボール一箱送りつけて来た奴だ。
曰く「このリボンは誰が結んだか分かりません。
有名人かも知れないしエイズ患者かも知れない」
マイケルジャクソン級の有名人も参加してのプロジェクトだったらしい。
それぞれがリボンを結び箱に入れる。混ぜた後取り出す。
エイズ患者への差別・偏見に対抗する活動である。


つまりそれと同じだと言いたいわけだ。


そうなるとあれだ
死刑囚に限らず囚人に定期的に献血を呼びかけるというのはどうだ。
囚人の健康維持と待遇の向上にも役立つ。


けど あれかな。
薬物使用とかの経歴があると問題かな。
検査はするけれど、未知の影響もあるかも知れないしな。


ってここまで真面目に読んで気分が悪くなった人がいたら
ごめんなさいだね。



ちなみに
哲学者というのはセネカ。
死刑(自殺)を命じられ宴会を催して毒を飲むけれど
効かず、血管開いてサウナだか風呂だかに入って死んだ。


段ボールに入っていた本は一応全部読んだけれど
覚えているのは「僕の命を救ってくれなかった友へ」と
「かくてエイズは蔓延した 上下」ぐらいだ。


「かくて」は何回も最初に戻って読み直したが
そのたび方向を失ってわけが分からなくなる。
アフリカの研究者団体→ヨーロッパ→北欧のパーサー
→アメリカのゲイコミュニティ。そのせいで「ゲイのガン」と言われた。
これで合っているだろうか。


リボンには安全ピンがついていた。
曰く「身に着けて 誰かに訊かれたら趣旨を説明して」。
服だと付け替えるのが面倒だから鞄に付けて歩いたが
誰かに何かを訊かれることはなかった。


何が書きたかったんだっけ。
楽な処刑方法。
楽じゃない処刑方法ならいくつか覚えてるけどな。
人類史においていくらでもあるから。
やだね。