おいしいの三重奏

おいしいものを食べて来た。初めての店に行って来た。
ネットで見つけた小さな店。


おいしかった。蘊蓄まみれの説明もなく
ありふれた食材の 少し変わった組み合わせの品々。
前菜がどれもおいしくて それだけで満たされる。
メインもおいしくて 舐めんばかりに食べつくしたら
オーナーが「ありがとうございます」と笑ってくれた。
ストローが紙製だった。
デザートが選べた上に 量がたっぷりだった。
たっぷりなのに飽きない。
最近デザートの甘さで料理の味が消されることに抵抗を覚えるのだが
そういう感覚はなかった。なんだろう。
とにかく最後まで楽しめた。
こじんまりした飾り気のない店内も
オーナーの控えめな接客も
変哲ない野菜たちの意外なおしゃれな装いも
全部嬉しかった。


おいしいものに出逢うと 生きててよかったと思う。