糾える縄の如し

楽天的な気分で
「これもまあ 受け取り方によっては幸運なんじゃなあい?」
などと 病気のことを考えながら あかりを消した。


昼間の作業を思い返し そこからの連想で ひとつの事項が浮かんだ。
同時に 寝返りをした。途端。
楽天がひっくり返った。急転直下。奈落まで落ちていきそうになる。


慌てて あかりを点けた。


こういうことの繰り返しなんだろうなあ。
自分をコントロールする方法を身につけていかないといけない。
落ちても穴の底で冷静に寝転がっていられるようにならないと。



今日はちょっと疲れた。
「これで終わる」と思ったら 終わらなくて その上
最後の最後で否定されて 「なんだったの」となる。
すると どっと肩に圧し掛かる。
解放感と達成感で満たされる筈が 空虚と不安に押しつぶされる。


ワクチンの副反応の前と最中は
「自分のことだけ」考えればいいから楽だった。
あれは猶予であり休息だったんだな。

副反応は軽かった

家人の従来株四回目はきつかったが
オミクロン対応ワクチンは軽かった。
一日の微熱。ぐうたらしてたけど 動けない程ではない。


ベッドの周囲に薬も水も布団もタオルも着替えも用意して
暇つぶしのマンガも本もラジオもばっちり。
そこまで対策するほどの副反応症状ではなかったが
精神的休養にはなった。
「何もしなくていい一日」というのは気持ちを楽にさせる。
一日ごろごろしていたにも関わらず
夜もぐっすり久しぶりに朝まで熟睡した。


長期的副反応や効果は不明だけれど
今現在だけを思うなら キャンセルしなくてよかった。



ラジオをつけた。土曜午後2時。アニソン。
しょこたんなる女性の語りをまともに聞いた。
こんだけ早口に喋って乱れないのはすごいなあと思う。
哀愁とかの感覚がずれてるのが面白いなあと思う。


流れたのは知らない曲ばかりだったが
ささきいさおの曲だけ「あれ? 知ってる」と思った。
テレビのアニメ特集で一度だけ聞いたのだろう。
一度きいて二度目をきいて もう歌える。
アニソンとはかくあるべきだと思うな。
ささきいさおの歌い方も多分うまいんだろうな。


入院用に乾電池も使えるものを選んだ。
ラジオを聴くのも「こつ」が要るなと思った。「慣れ」かな。

ワクチン接種

コロナワクチン4回目。
低調なオミクロン対応ワクチンであるが 接種を決めた。
前日まで悩んではいたが
「じゃ やめるの?」と自問しても「うん」という答えは出てこない。
キャンセルしたらしたで 延々もやもやすることは分かっていた。


「オミクロン5対応を待っての打ち控えもある」とあるが
新聞で「1を廃棄覚悟で5を開始する」自治体の記事を読んだ。
私が住む市の公表は見なかったが 医療施設を個別に調べたら
「数に限りがあります」「〇月〇日に5に切り替えました」というのが出て来た。
なんなんだ。


なにがやりたいのか分からない。
効果に自信がないのか 副反応に不安が残るのか
でもワクチン以外この冬の感染増加を防ぐ手段はない。
と言いながら 旅行支援だのイベント復活だの。


現段階では3回目より副反応は軽い。腕の痛みもたいしたことない。
副反応もなければないで心配だが まだこれからだとも思う。


とにかく終わったことで安堵している。
もう この件に関してはじたばたしようがないのである。



すっきりしたところで
マンション管理組合の資料を読み返す。まとめ直す。
打ち込みながら気づく。
「だまされた……」
またしても管理会社の姑息な手段にはめられた。
正確には数年前にはめられていた。
確認しているのは数年前の総会案内および議事録なのだ。
だが現段階でも だまされていた。
資料を作成しようとして主体的に頭を働かせて 初めて気づけた。


法的には問題ない。総会を通ってしまっている。
必要な数字は正しく総会案内に記載されている。
問題はその数字を 組合は勘違いして承認しているのである。
今問い質しても「そんなつもりは」「確かめてくれれば」と管理会社は言うだろう。
あったまくる。
無知は罪だ。怠惰は罪だ。
役員でありながら資料も議事録も総会案内も読まない輩ばかりなんだ。
住民でありながら無関心であったのは私も同様なのだが。
だってその時はまだ管理会社を盲目的に信じていたんだもん。


資料を作って理事長たちに配ろう……
男どもよ 目を醒ませ。

おいしいの三重奏

おいしいものを食べて来た。初めての店に行って来た。
ネットで見つけた小さな店。


おいしかった。蘊蓄まみれの説明もなく
ありふれた食材の 少し変わった組み合わせの品々。
前菜がどれもおいしくて それだけで満たされる。
メインもおいしくて 舐めんばかりに食べつくしたら
オーナーが「ありがとうございます」と笑ってくれた。
ストローが紙製だった。
デザートが選べた上に 量がたっぷりだった。
たっぷりなのに飽きない。
最近デザートの甘さで料理の味が消されることに抵抗を覚えるのだが
そういう感覚はなかった。なんだろう。
とにかく最後まで楽しめた。
こじんまりした飾り気のない店内も
オーナーの控えめな接客も
変哲ない野菜たちの意外なおしゃれな装いも
全部嬉しかった。


おいしいものに出逢うと 生きててよかったと思う。

午前3時

毎晩目が覚める。毎晩だから気にならなくなってきた。
その時間だと朝までに二度寝する。アラームが辛いが
寝たんだなという手ごたえはあるので安心できる。


いろいろ考える。目覚めてすぐは悲観的である。
そのうちに思考は彷徨いだして 広い場所へ流れていく。
平穏を取り戻して眠りにつく。


自分のこと 直近→長期的
家族のこと
日常のこと
マンション管理組合のこと
世間のこと
段々輪が大きくなっていき 密度が薄れていく。そんな感じ。
最初の「自分のこと」がどうでもよくなっていく。
だからこの時間は多分必要なんだ。
夜のうちに抜いておいて 朝活動を始める。


マンション管理組合。
ここ数年の ストレスの二本立てのうちの片方。
役員の年もあればそうじゃない年もあるが ずっと闘っている。
管理会社と 無知な住民と 馬鹿な男ども(役員)と。
もう身を削るのはやめようと手を離したはずなのに 縁が切れない。
こんなんだから病気になるんだ。アホや。


世間のこと。
まあ 主にコロナだね。コロナ関連だね。税金の無駄遣いだね。
子ども(幼児から学生に至るまで)に我慢させて大人が遊ぶ。
遊ぶ手伝いを行政がする。マスコミがする。
感染者数の増加を受けて ニュースを我慢強く見ていたんだけれど
コロナは出てこない。ジブリだのサッカーだの なんだの。


ウィズコロナというのならそれでもいい。
乳幼児のマスクやワクチン接種をやめろや。保育士のマスクもやめろや。
大人が遊ぶ前にまず教育と保育の場を解放しろや。


自分じゃどうしようもないことを考えているうちに
投げやりになるのかな。