モラトリアム

深野

猶予期間も終わりかなあ
と感じた今朝だった。
退院からこっち、目覚ましまで眠ることが多かった。
早くても目覚ましの30分前だ。
今日久しぶりに4時に目が覚めた。そしてぐるぐるし始めた。
ぐるぐるっても眩暈じゃない。思考が、である。


手術して退院して回復に向かう日々だった。
ひとつずつ出来ることが増えて負荷も重くなって、
4000歩が目標だったのが、8000歩達成して。
寝たきりから起きて歩く、トイレに行く、ご飯を食べる、
人間らしくなっていくという「赤ちゃん期」は終わった。
いつまでも子どもじゃいられない。大人の時間だ。


手術というひとやまを乗り越えた、というテンションは
いつまでも続かない。
現実という枷を負ったら浮いた足も地に着く。


この二週間、満ち足りた気分でベッドに入ったなあ。
前に書いたユルい日課をこなして、それで満足していた。
ずっとそんな毎日が続くと錯覚していたけれど、人生甘くないわ。


息子の大学受験を思い出した。
受験日程を終えて結果が出るまでの日々が、一番楽しかった。
合格通知が来れば嬉しいけれど、入学準備が始まってしまう。
でもそれまでの結果待ちの時間は、何もできない、何もしなくていい、
モラトリアム期間。


ちょっと今日はしんどい。気分的に。