やさぐれーからの泣き脅し

根底にあるのはアレですよ。よくある
「話を聞かない男と察して欲しい女」。


なんだと思われるかも知れないけど、
我が家の場合、根が深い。育った家庭環境がそれぞれね。


「言えばやる。頼まないお前が悪い」
「状況を把握して自ら提案して。そこから得られる安心感が欲しい」
やって欲しいわけじゃない。分かって欲しい。共有して欲しい。


平行線にやさぐれたまま就寝となる。


夜中も痛みが続き熟睡できない。
朝方、口に出して「痛い」と言ったら痛みが和らいだ。
「痛い。いたいよー」と言っているうちに泣けてきた。
泣くと痛みを忘れる。タオルケットをかぶってめそめそする。


我が家は寝室は別である。特に今は北と南で間に扉が三枚。
家人がトイレに起きて来て、扉一枚になる。
しゃくりあげてたら入って来た。
「昨日は俺が悪かった」


ここで終わったのでは、何も変わらない。


「あんたは頼めと言う。気が回らないのは性分だから仕方ないと言う。
でも私が頼めない性分であることは分かってる筈だ。
それゆえのメリットを享受した上で それを言うのはずるい。
私は自分が頼めないから 他人もそうだろうと先回りする。
あんたらは頼むことなく 要求を満たしているじゃないか。
私は幼少期から親に拒絶されているから 探ることしか出来ないんだもん」


そしてダメ押し。


「私が思い切ってした懇願を あんたは蹴ったじゃないか」


家人はそのことを忘れていた。ここで号泣。